松本市で不動産を所有されている方から、多く寄せられる相談の一つが登記に関するものです。
相続登記をどう進めればいいのか、登記簿の面積と実際の土地が違う気がする、建物を新築したので登記が必要だと言われたが何をすればいいのか分からないなど、悩みはさまざまです。
不動産登記は専門的な手続きですが、仕組みさえ理解すれば、何から着手し、どこに相談すれば良いのかが明確になります。
この記事では、松本市で不動産登記を進めたい方のために、登記の種類や必要書類、測量との関係、注意点などを土地家屋調査士の視点から分かりやすくまとめました。
相続、売却、建築など、どの場面でも必要になる知識ばかりですので、ぜひ最後までご覧ください。

不動産登記とは何をする手続きか
不動産登記とは、土地や建物の状態(面積、所有者、地目、構造など)を公的に記録する制度です。
法務局で管理されており、不動産の権利関係を明らかにする役割があります。
不動産登記には次のような意味があります。
所有権を公的に証明できる
万が一のトラブルのときに所有権を主張できます。
売買や相続がスムーズになる
登記が整っていない土地は、買主も金融機関も敬遠します。
融資や担保設定に必要
銀行融資には最新の登記情報が必要になります。
税金の課税に使われる
面積や地目が正確でないと税額が適正になりません。
つまり、不動産登記は土地や建物の価値を守り、トラブルを未然に防ぐための重要な仕組みです。
松本市で発生しやすい登記トラブル
松本市では、土地の利用履歴が古いことから、次のような問題が起きやすい傾向にあります。
登記簿の面積が実際と違う
古い測量方法で登記された土地の場合、距離や角度がずれており、実測と数%以上違うことがあります。
地目が古いまま
畑や山林から宅地になっているのに登記の地目が変わっていない土地が多くあります。
相続が重なり所有者が分からない
名義が祖父母のまま何十年も放置されているケースもあります。
境界が不明なまま登記されている
境界杭がなく、どこまでが自分の土地か曖昧なまま管理されている土地も珍しくありません。
こうした問題を放置すると、売却や相続の際に大きな支障が出るため、早めの整理が欠かせません。
登記に関わる土地家屋調査士の役割
不動産登記のうち、土地や建物の表示に関する登記は土地家屋調査士が担当します。
これは国家資格者で、測量や境界の専門家です。
土地家屋調査士が行う代表的な登記は次の通りです。
建物表題登記
新築した建物を初めて登記簿に載せる手続きです。
地積更正登記
登記簿上の土地面積が実測と異なる場合に修正します。
分筆登記
土地を複数に分ける登記で、相続や売却の際に多く利用されます。
地目変更登記
農地から宅地への変更など、用途が変わった場合に必要です。
建物滅失登記
建物を取り壊したときに行います。
このように土地家屋調査士は、土地や建物の状態を正しく登記簿に反映させる専門家です。

登記と測量はセットで考えるべき理由
土地に関する登記を正しく進めるためには、測量が欠かせません。
理由はとてもシンプルで、登記の多くは「正確な面積」と「境界の明確化」が前提になるからです。
登記だけを先に進めてしまうと、後で測量が必要になり二度手間になります。
松本市では、古い土地ほどこのパターンが多く、登記と測量をワンセットで進めることが最も効率的です。
相続登記を確実に進めるポイント
松本市では相続に関する土地の相談が非常に多くあります。
相続登記を確実に進めるためには、次の三つが欠かせません。
相続人を確定する(戸籍の収集)
土地をどう分けるか(遺産分割協議)
土地の範囲・面積の確認(測量)
特に三つ目の「土地の範囲の確認」は重要です。
登記面積と実際が違うまま相続登記をしてしまうと、後で売却する際に測量が必要になり、再度手続きが必要になります。
相続のタイミングで地積更正や境界確定をしておくことは、長期的に見ても非常に合理的です。
売却時の登記のポイント
松本市で土地を売却する際、買主や金融機関が最も重視するのが「境界が確定しているかどうか」です。
境界が不明な土地は次のような問題を抱えます。
買主が不安を感じる
価格交渉で指値される
融資が通りにくくなる
契約後にトラブルになる
そのため、売却前に境界確定測量を行い、地積更正登記で面積を修正しておくと、売却が速く・高く・安全に進みます。
建築時の登記のポイント
建物を新築すると、必ず建物表題登記が必要です。
これを行わないと金融機関の抵当権設定ができず、住宅ローンの手続きも進められません。
また、建築確認申請の前に敷地測量が必要になるケースも多く、セットバックがある土地では事前の境界確認が欠かせません。
登記全体の流れを分かりやすく整理
松本市で土地や建物の登記を行う際の標準的な流れは次の通りです。
相談・ヒアリング
土地の現況・登記内容・目的を確認します。
資料収集
登記事項証明、公図、地積測量図、固定資産情報などを入手。
現地確認・測量
境界標の有無や土地の状態を測量します。
必要な登記の判断
地積更正・分筆・表題登記など、必要な手続きを整理。
手続き書類の作成
申請書、図面、説明書などを整えます。
法務局へ登記申請
通常は1〜3週間程度で登記が完了します。
登記後のフォロー
成果書類の保管方法や今後必要な手続きを案内します。

よくある質問
Q. 登記を放置するとどうなりますか?
A. 相続が重なって所有者が増え、売却や手続きが非常に困難になります。
Q. 面積が大きく違う場合はどうすれば良いですか?
A. 地積更正登記を行い、正しい面積に修正します。
Q. 登記と測量のどちらを先に進めるべきですか?
A. 必ず測量を先に行うことをおすすめします。
不動産登記は、土地や建物の価値を守るための重要な手続きです。
松本市では昔の登記面積がそのままになっている土地や、境界が不明な土地が少なくありません。
登記と測量を正しく行っておけば、相続、売却、建築のどの場面でも安心して進めることができます。
松本市で登記や測量に関する悩みがありましたら、土地家屋調査士に気軽に相談してください。
初回相談は無料で、状況に応じた最適な手順をご提案いたします。