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土地を所有していると、必ず一度は「土地の境界」という言葉を耳にします。
しかし実際には、自分の土地の境界を正確に説明できる方は多くありません。

境界標を見たことがない
どこまでが自分の土地なのか感覚でしか分からない
昔からこの位置だと聞いているだけ

このような状態のまま土地を使い続けているケースは、松本市や安曇野市では決して珍しくありません。
特に古くから住宅地や農地として利用されてきた地域では、境界が曖昧なまま代替わりしている土地が多く見られます。

この記事では、土地の境界が分からないことで起きるトラブルや、境界確定測量の必要性、土地家屋調査士に相談するメリットについて、分かりやすく解説します。

土地の境界とは何か

土地の境界とは、登記上で定められた土地と土地の区切りの線のことです。
単なる目安ではなく、法的な根拠を持つ重要な線になります。

境界が明確であるということは、自分の土地がどこからどこまでなのかを第三者に説明できる状態です。
また、隣地の土地に入り込んでいないかを確認でき、将来売却や相続をする際にも根拠を示せます。

逆に、境界が不明確な土地は、いつ問題が表面化してもおかしくない状態だと言えます。

境界が分からないまま放置すると起きやすいトラブル

境界が曖昧な土地で最も多いのが、隣地との認識のズレです。
自分はここまでが自分の土地だと思っていても、隣地の方は違う位置を認識していることがあります。

普段は問題にならなくても、
塀を建てる
建替えをする
土地を売却する

といったタイミングで、一気にトラブルに発展するケースが少なくありません。

次に多いのが、ブロック塀やフェンス、カーポートなどの越境です。
境界を意識せずに設置された構造物が、実は隣地にはみ出していることもあります。
逆に、隣地の構造物が自分の土地に入り込んでいるケースもあります。

また、土地を売ろうとしたとき、不動産会社や買主から境界は確定していますかと聞かれ、話が止まってしまうこともあります。
相続の場面でも、境界が曖昧な土地は分けにくく、揉め事の原因になりがちです。

建物を建てる際にも注意が必要です。
敷地面積や境界からの距離は建築基準法で厳密に決められているため、境界が不明確なまま進めると、後から計画の見直しを求められることがあります。

登記簿や公図だけでは境界は分からない

登記簿や公図を見れば境界が分かると思われがちですが、それだけで正確な境界を判断することはできません。

登記簿には面積が記載されていますが、境界線の位置までは示されていません。
また、公図は明治時代や戦後の簡易な測量をもとに作られたものが多く、現在の精度とは大きな差があります。

松本市や安曇野市のように歴史のある地域では、公図と現況が一致しないケースも珍しくありません。
そのため、境界を正確にするには専門家による測量と、関係者の合意が必要になります。

境界確定測量とは何をするのか

境界確定測量とは、土地家屋調査士が中心となり、隣地所有者や道路管理者と立ち会いを行い、法的に有効な境界を確定させる測量です。

単に土地を測るだけではありません。
過去の資料調査
現地状況の確認
隣地所有者との調整
境界標の設置
境界確認書の作成

こうした工程を経て、初めて境界が明確になります。

この測量によって確定した境界は、売却、相続、建築など、あらゆる場面で重要な根拠となります。

松本市・安曇野市で境界確定が重要な理由

松本市や安曇野市は、住宅地、農地、山林が混在する地域です。
そのため、場所によって境界の考え方や資料の状況が異なります。

農地から宅地に変わった土地
昔は畑の境目だった場所
用水路や里道が関係する土地

こうした土地では、昔の慣習で使われてきた境界と、登記上の境界がずれていることもあります。

また、県外に住んでいて現地を頻繁に確認できない所有者の場合、境界問題に気づかないまま年月が経ってしまうこともあります。

土地家屋調査士に相談するメリット

境界の問題を当事者同士で解決しようとすると、感情的な話し合いになり、関係が悪化することがあります。

土地家屋調査士は、測量と登記の専門家として、資料と測量結果をもとに中立的な立場で説明を行います。
第三者が入ることで、冷静に話を進めやすくなります。

また、測量後の登記手続きや、将来の売却や相続を見据えたアドバイスができる点も大きなメリットです。

境界を確定するベストなタイミング

境界確定は、問題が起きてからではなく、次のようなタイミングで行うのが理想です。

土地を売却する前
家を建てる、または建替えをする前
相続が発生したとき
空き家や使っていない土地を整理するとき

特に売却や相続が絡む場合、境界が確定しているかどうかで、手続きのスムーズさが大きく変わります。

土地の境界は、普段の生活では意識しにくいものですが、いざというときに大きな影響を与える重要な要素です。

境界が曖昧なままでは、
隣地とのトラブル
売却や相続の停滞
建築計画の見直し

といったリスクが常に付きまといます。

松本市や安曇野市で土地を所有している方、相続や売却、建築を検討している方は、早めに境界を確認しておくことが将来の安心につながります。

土地の境界が分からない、少しでも不安があると感じたら、土地家屋調査士へ相談することが第一歩です。
今のうちから土地の状態を整理しておくことをおすすめします。